多くの人が冬の時期に食べる人気の鍋の素ブランドは?|鍋料理の実態調査

寒さが本格化する12月から2月にかけて、食卓の主役となるのが「鍋料理」です。野菜をたっぷり摂取でき、体も温まる鍋は、冬の定番メニューとして定着しています。ライフスタイルの変化に伴い、近年では個食化が進み、市販の鍋つゆ商品もポーションや小袋などの「個装タイプ」の商品も出てきています。
今回は、20〜69歳の男女759名に、冬の時期の鍋の喫食頻度や鍋つゆの種類、シメに使う食材、市販の鍋の素のブランド認知や使用実態などについてアンケートを実施しました。
POINT
- 冬に自宅で鍋を食べる頻度は「週1日以上」が3割以上。
- 自宅で食べる鍋の種類は「寄せ鍋」(59%)、「キムチ鍋・チゲ鍋」(43%)の順で高い。
- 普段使っている鍋の素ブランドは個装タイプの割合が高い。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~69歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2025年12月3日~12月4日
有効回収数:759名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
※グラフは小数点以下を四捨五入しているため、合計が100%でない場合があります。
自宅で鍋を食べる頻度
設問1
あなたは冬の時期(12月~2月)、自宅で鍋をどのくらいの頻度で食べますか。

冬の時期に自宅で鍋を食べる頻度について質問したところ、「自宅で鍋を食べる」と回答した割合は81%でした。また、「週に1日以上」(「週に5日以上」~「週に1~2日」の合算)の割合は32%となっていました。

鍋を食べる頻度を同居家族の有無で比較しました。
「一人暮らし」は「自宅で鍋を食べる割合」が57%であるのに対して、「家族と同居」は87%と30%高くなっていました。
冬の時期に食べる鍋の種類
設問2
あなたが冬の時期(12月~2月)に自宅で食べる鍋の種類をすべてお答えください。(複数回答)

自宅で食べる鍋の種類は、「寄せ鍋」が59%で最も高く、次に「キムチ鍋・チゲ鍋」が43%、3番目が「水炊き鍋」と「しゃぶしゃぶ」で37%という結果でした。
鍋のシメに入れている食材
設問3
あなたが自宅で鍋を食べる際、鍋のシメに何を入れますか。すべてお答えください。(複数回答)

自宅で鍋を食べる際に、シメに入れている食材について質問したところ、「うどん」が54%で最も高く、次に「白米」が48%となりました。
市販の鍋の素の使用状況
設問4
あなたが自宅で鍋を食べる際、鍋つゆはどのようにしていますか。(単一回答)

自宅で鍋を作る際の、市販の鍋つゆ・鍋の素の使用状況について聞きました。
「市販の鍋つゆ・鍋の素だけで作る」割合は53%でした。「使う時もあるが、使わない時もある」割合(34%)を合わせると、87%が市販の商品を利用していると回答していました。
普段使っている鍋の素のブランド
設問5
あなたが自宅で鍋を食べる際に使用している鍋つゆ・鍋の素の商品名をご記入ください。(記述回答)

市販の鍋の素を使用する人に、「普段使っている鍋の素のブランド名」を記述形式で回答してもらったところ、1位は「エバラ プチッと鍋」で18%、2位は「味の素 鍋キューブ」で12%となりました。「ミツカン」はブランド名の「〆まで美味しい」よりも、メーカー名のみで回答された割合が高かったです。
一方、ブランド名を回答できなかった割合は50%いました。
鍋の素の認知度と喫食経験
設問6
以下の鍋つゆ・鍋の素のブランド名について、「知っているもの」「今までに食べたことがあるもの」「直近3か月以内に食べたもの」をすべてお答えください。(複数回答)

鍋の素ブランドの認知度と喫食経験率について質問しました。
認知度(知っているブランド名)では、「エバラ『プチッと鍋』」が64%でトップ、次いで「味の素『鍋キューブ』」が52%、「エバラ『キムチ鍋の素』」が47%となりました。

今までに食べたことがある割合については、「エバラ『プチッと鍋』」が48%で最も高く、次に「味の素『鍋キューブ』」が36%、3番目が「ミツカン『〆まで美味しい』」と「エバラ『キムチ鍋の素』」で26%という結果になりました。
直近3か月以内に食べた割合については、『プチッと鍋』(25%)、『鍋キューブ』(17%)、『〆まで美味しい』(13%)という順位でした。

直近3か月以内に食べた割合を同居家族の有無で比較すると、「一人暮らし」と「家族と同居」のどちらも『プチッと鍋』が最も高く、次に『鍋キューブ』が高いという結果になりました。
まとめ
冬の時期(12月~2月)に自宅で鍋を食べる頻度については、3割以上が「週に1日以上」食べると回答していました。同居家族の有無で比較したところ、家族と同居している人の方が「自宅で鍋を食べる割合」は高かったです。
自宅で食べている鍋の種類については「寄せ鍋」と「キムチ鍋」が高くなっていました。また、鍋のシメに使用する食材としては「うどん」と「白米」が高かったです。
鍋の素ブランドの純粋想起については、半数がブランド名を答えられませんでした。また、「ミツカン」や「モランボン」などはブランド名ではなくメーカー名で覚えられていることが分かりました。鍋の素は、店頭で見てその場で選ぶ「最寄り品」であるため、ブランド名まで強く意識していない層が多いのではないかと考えられます。
しかし、個装タイプの「プチッと鍋」と「鍋キューブ」については、純粋想起で回答された割合が高く、認知度と使用率も高い結果となりました。
この2ブランドは、「一人暮らし」「家族と同居」のどちらも直近3か月以内の使用率が高く、世帯構成にかかわらず使用されていることが分かりました。このことから、個食シーンだけでなく、家族で鍋を食べる際にも使用されていると考えられます。
個装タイプの特徴である「人数にあわせた調節がしやすい点」や「商品のサイズがコンパクトな点」が、家族世帯にも支持されているのかもしれません。
(digmar編集部)