美容師が考える「市販品のシャンプー」と「美容院専売品のシャンプー」の違い!|スタイリストアンケート「美容師が感じるシャンプーの違い編」(Vol.18)

弊社が保有しているモニター、スタイリスト(美容師)に対して行っているアンケート、今回で18回目です。
今回は、美容師の方々に「市販品のシャンプー」と「美容院専売品のシャンプー」の違いについてお聞きしました。
「市販品のシャンプー」と「美容院専売品のシャンプー」の違いを自由回答形式で尋ねています。2種類のAIツール(以降、AIツール①/AIツール②と記します)を使用して、自由回答の整理/まとめ(アフターコーディング)を行いました。
調査概要
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:弊社保有モニター
スタイリスト(美容師)経験2年以上の男女(全国)
調査期間:2025年8月18日~8月31日
有効回収数:242名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
使用AIツール
今回使用した2種類のAIツールの特徴は以下の通りです。
AIツール①
自由回答データ(ファイル)を入力して、アフターコーディングするツールです。
入力ミス、表記のゆれ(同じ意味を持つ言葉が、異なる表記で混在している状態)、同義語の調整もAIが調整・解決する機能を持っており、AIが一定基準で自由回答データを分類するので、分類の判断がブレないのが特徴です。
AIツール②
会話型の生成AIです。
入力・出力の際にテキストや画像、音声、動画を組み合わせて使用できる(マルチモーダルモデル)AIです。
またAIがデータを基にして新たな結論や予測を導き出す推論性能が高いと言われています。
美容師が感じている「市販品のシャンプー」と「美容院専売品のシャンプー」の違い
設問
シャンプーについて、市販品と美容院専売品で感じている違いをお教えください。(自由回答)

AIツール①でこちらの自由回答を整理/まとめを行いました。
“成分・処方”、“使用感・効果”、“価格”という大分類に分類されました。
個別に多かったのは「成分の違い」「仕上がりの違い」「価格の違い」です。
殆どの項目に「〇〇の違い」とありますが、美容院専売品のシャンプーの方が、成分・効果・価格などが強い・高いと感じていることが伺えます。
今回のまとめでは「その他」比率が高くなりましたが、さらに「その他」内容だけをAIツールで分析することも可能です。
今回はサンプル数がそれほど多くないので、「その他」に分類されたものを具体的に自由回答に戻り内容を見てみました。
「その他」の自由回答は、「お客様への宣伝力、サロン専売品のブランド力、常時使用時の質感」「市販品はなにを買ったらいいか迷うが美容院では選んでくれる利点」といった美容院専売品のシャンプーの方がお客さまへの提案がしやすいことが伺える回答がされていました。

AIツール②でも自由回答を整理/まとめを行いました。
“成分・処方”、“使用感・効果”、“価格・流通”、“お客さまへの提案”という大分類に分類されました。
個別に多かったのは「ダメージケア・質感改善」「洗浄力が強い」「ダメージ補修効果が高い」「悩みに合わせて選べる」「仕上がりが持続する」「お客さまに効果を説明しやすい」でした。
こちらのAIツール②の自由回答の整理/まとめでも、AIツール①と同様の内容にまとめられましたが、AIツール②では回答された言葉でまとめられているのが特徴でした。美容院専売品のシャンプーの方が、成分・効果・価格などが強い・高いと感じていることが伺えます。
またAIツール②からは、AIツール①では「その他」にまとめられていた”お客さまへの提案”という視点の分類がされています。
今回の分析では、AIツール①とAIツール②の違いは、AIツール①は内容を大きくまとめているが、AIツール②では回答している言葉で分類しているところが違いとして見られました。
まとめ
- 美容師は、市販品のシャンプーと美容院専売品のシャンプーの違いは「成分」「使用感・効果」「価格」「お客さまへの提案」であると回答しています。その違いは、美容院専売品の方がより効果が高いと感じており自信を持ってすすめられる製品であることが感じられました。
- 美容院専売のシャンプーを提案する際には、「成分」「使用感・効果」などを、美容師はどういうふうに「お客様に提案したらよいか」と考えているので、美容師が提案しやすいようにすることも美容院専売品のシャンプーを扱っているメーカーや美容ディーラーの課題かもしれません。
弊社は、AIツールの特徴を把握しながら、最適な分析を行うように取り組んでおります。長年の調査経験に基づいて、AIツールを目的に合わせて最適なプロンプトを作成し自由回答の整理/まとめを行います。自由記述の分析について疑問点などございましたら、まずはご連絡ください。
またAIツールを使用しない自由回答の整理/まとめについても多くの実績がございます。こちらも対応しております。
弊社は、スタイリスト(美容師)のパネルを保有しており、現場の実態や流行などさまざまなテーマを調査することが可能です。スタイリスト(美容師)に対して調査を実施したい場合は、ぜひ弊社までご相談ください。
当アンケートでは、他に
・「トリートメントとコンディショナーについて、感じている違い」
・「気になるシャンプー名とその理由(市販品/美容院専売品)」
・「気になるコンディショナー名とその理由(市販品/美容院専売品)」
・「気になるトリートメント名とその理由(市販品/美容院専売品)」
についても聴取しております。こちらの整理/まとめを希望される方は弊社までご連絡ください。
前回の記事はこちら:無料の夏用サービスを提供する美容室は増えている!|スタイリストアンケート「夏のサービス編2025年版」(Vol.17)
(digmar編集部)