約4割が米の価格高騰で「ブレンド米」を買ったと回答|主食についてのアンケート

日本の食卓に欠かせない「白米」の価格が、ここ1〜2年で急騰しています。
総務省の「小売物価統計調査」によると、米の価格は2023年ごろと比べて2倍以上に上昇。主食の代表格である白米にも物価高の波が押し寄せ、多くの人の家計に影響を与えていることが伺えます。
こうした価格上昇を受け、白米を食べる量を減らす人や、パンや麺類に切り替える人など、普段食べている主食の内容や食べ方にも変化が起きていることが考えられます。
今回は、20~50代の男女743名を対象に、普段食べている主食の内容や頻度、米の価格高騰による変化などについてアンケートを実施しました。
Point
- 約3 割が米の価格高騰で白米を食べる頻度または量が「減った」と回答
- 約4 割が米の価格高騰後に「ブレンド米(備蓄米など)」を新たに買うようになったと回答
- 米の価格高騰で食べる頻度が最も増えた主食は 「パン」と回答
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2025年9月10日~9月12日
有効回収数:743名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
目次
普段食べている主食
設問1
あなたが普段食べている「主食」をすべてお答えください。(複数回答)

普段食べている主食について質問したところ、食べていると回答した割合が最も高かったのは 「白米」で87%、2番目が「パン」で52%、3番目が「うどん」で50%という結果になりました。
主食ごとの食べている頻度
設問2
以下の主食について、食べる頻度をそれぞれお答えください。

普段食べている主食ごとに、食べる頻度について質問しました。
週に1日以上食べる割合が最も高かったのは「白米」で97%でした。2番目は「パン」で85%、3番目は「パスタ」で51%となりました。
各主食(麵類)の普段の食べ方
設問3
以下の主食について、あなたは主にどのような方法で食べていますか。

普段食べている主食(麺類)について、どのような方法で食べているかを質問したところ、いずれの麺類でも「自宅で調理して食べる」と回答した割合が最も高くなりました。
また、ラーメンについては「インスタント食品を食べる」(31%)と「飲食店で食べる」(21%)と回答した割合が、他の麺類よりも高い傾向が見られました。
米の価格高騰の影響による白米の食べ方の変化
設問4
昨年(2024年)ごろからの米の価格高騰の影響で、あなたの白米を食べる「頻度」と「量」は変わりましたか。

2024年ごろからの米の価格高騰の影響で、白米を食べる頻度と量は変化したか質問したところ、白米を食べる頻度または量が「減った」と回答した割合は31%でした。
米の価格高騰後に買うようになった米・ご飯の種類
設問5
米の価格高騰後に買うようになったご飯の種類をお答えください。

米の価格高騰後に買うようになった米やご飯の種類について質問したところ、53%が新たに買うようになったものがあると回答していました。
内容としては、「ブレンド米(備蓄米など)」を買った割合が40%で最も高く、次に「レトルトご飯」が15%、3番目が「雑穀米・玄米」で14%という結果でした。
米の価格高騰で食べる頻度が増えた主食
設問6
あなたは以下の主食について、米の価格高騰によって食べる頻度は変わりましたか。

白米を食べる頻度や量が減った人に対して、その他の主食の変化について質問したところ、「食べる頻度が増えた」割合が最も高かったのは「パン」で64%でした。2番目は「パスタ」で60%、3番目は「うどん」で57%となりました。
まとめ
アンケート結果から、白米は依然として多くの人々にとって主食の中心である一方、価格高騰の影響により、食べる頻度や量を減らした人は約3割いることが分かりました。
また、備蓄米などを含むブレンド米を購入するようになった人が約4割、レトルトご飯を購入するようになった人が約2割おり、消費される米の種類にも変化が見られます。
さらに、白米の代替として食べる頻度が増えた主食では「パン」が最も高くなっており、価格高騰の影響で朝食を白米からパンへ切り替えた、という人が一定数存在することが示唆されます。
こうした変化に伴い、主食以外のメニュー構成や使用する調味料にも変化が生じている可能性があるため、食生活全体の実態をより広く調査し、その変化を捉える必要があると考えられます。
(digmar編集部)