ビジネスパーソン必読!「日本マーケティング本 大賞2025」受賞のマーケティング本3冊をご紹介

2025年10月、「日本マーケティング本 大賞2025」の大賞、および準大賞作品が選出されました。
「日本マーケティング本 大賞」とは、日本マーケティング学会が主催する、1年間(4月~3月)に日本で出版されたマーケティング関連書籍を対象に、日本マーケティング学会の会員が推奨する優れた書籍を表彰するアワードです。
マーケティング理論の発展や実務への普及を目的に2018年に創設され、ビジネス界とアカデミアの両方から注目される権威ある賞となっています。
今回は2025年の大賞および準大賞に輝いた3作品をご紹介します。いずれもマーケティングの理論や実践に非常に役立つ本ばかりですので、マーケティング業務にかかわる方も、そうでないビジネスパーソンの方も、ご興味をお持ちの方はぜひお手に取ってみてください。
日本マーケティング本大賞2024年度のノミネート作品については、こちらの記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。参考記事:「日本マーケティング本 大賞2024」ノミネート作品から、digmarおすすめ本3冊をご紹介
エフェクチュアル・シフト:不確実性に企業家的機会を見いだすマーケティングの探求

日本マーケティング本 大賞2025 準大賞
著者:栗木 契
神戸大学大学院経営学研究科教授。1966年生まれ。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。専門はマーケティング戦略。著書に『マーケティング・コンセプトを問い直す:状況の思考による顧客志向』(有斐閣)、『リフレクティブ・フロー : マーケティング・コミュニケーション理論の新しい可能性』など。
2024年のマーケティング本大賞を受賞した『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』に続いて、2025年も「エフェクチュエーション」に関する書籍が大賞となりました。
エフェクチュエーションとは、経営学者のサラス・サラスバシー教授によって提唱された「優れた起業家に共通する、意思決定の際の思考様式」のことを指します。本書は、エフェクチュエーションを軸に、不確実性をリスクとして排除するのではなく、新たな価値を創造するための「資源」と捉え直す思考の転換(シフト)を説いた一冊です。アカデミックな内容ではありますが、国内企業の事例を多く取り上げており、VUCAの時代のマーケティングにおいて読んでおくべき内容となっています。
ブランド・リレーションシップ

日本マーケティング本 大賞2025 準大賞
著者:久保田 進彦
青山学院大学経営学部教授。博士(商学)。株式会社サンリオ勤務を経て、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。著書に『リキッド消費とは何か』(新潮社)、『リレーションシップ・マーケティング — コミットメント・アプローチによる把握』(有斐閣)など。
私たちが特定の靴やカフェを「なんとなく好き」と感じ、つい何度も選んでしまうのはなぜでしょうか?本書は、その「好き」の正体を、消費者とブランドの間に生まれる「絆」から解き明かした本です。
機能が良ければ売れる時代は終わり、現代は「このブランドは私を分かってくれる」「これを持っている自分は自分らしい」という心のつながりが、ブランドの選ばれる理由になっています。
本書ではそのような「愛されるブランド」の仕組みが分かりやすく解説されており、おすすめの一冊です。
君は戦略を立てることができるか:視点と考え方を実感する4時間

日本マーケティング本 大賞2025 準大賞
著者:音部 大輔
P&Gで「アリエール」等のブランドを担当。その後ダノン、ユニリーバ、資生堂などでマーケティング担当副社長やCMOなどを歴任。現在は株式会社クー・マーケティング・カンパニー代表として、国内外の企業の戦略立案やマーケティング組織強化などを支援する。著書に『The Art of Marketing マーケティングの技法 – パーセプションフロー・モデル全解説』(宣伝会議)
本書は、P&Gや資生堂で数々のブランドを成功に導いた音部大輔氏が、戦略の本質を4時間の講義形式で解き明かす一冊です。
著者は、戦略を「目的達成のための資源配分の指針」と定義。限られたリソースをどこに集中させ、何を捨てるべきかという実践的な思考法を伝授します。最大の特徴は、読者がケーススタディを通じて「顧客のインサイト」を掘り起こすプロセスを疑似体験できる点にあります。論理だけでなく、人の心を動かす戦略をどう描くか。マーケターのみならず、停滞を打破したいすべてのビジネスパーソンに指針を与えるバイブルです。
(digmar編集部)