「日本人の国内旅行とインバウンドの影響」についての調査

旅行についてのアンケート

近年、訪日外国人観光客は増加傾向にあり、経済面での波及も拡大しています。
一方で、ゴミのポイ捨てや公共交通機関の混雑など、いわゆるオーバーツーリズムの課題が指摘されています。
こうした状況が日本人の国内旅行計画にどのような影響を与えているのかを把握するため、
この冬(12~2月)の国内旅行意向とあわせて、旅行計画に対するインバウンド影響を調査しました。

■調査概要
手法:インターネット調査(Webアンケート)
対象者:全国の20~69歳の男女 ※性別/年代は、各地域の人口構成比を考慮して割付
有効回答数:2,002名
調査期間:2025年11月25日(火)~2025年11月28日(金)
実施機関:株式会社マーケティングセンター
備考:本調査における「旅行」は外泊を伴う国内移動(帰省を含む/日帰り除外)。
設問により単一・複数回答を含む。

この冬に旅行へ行く人は34.6%、半数超の65.3%は「行かない」

この冬(12~2月)に外泊を伴う旅行の予定があると回答した人は34.6%。内訳では「国内は行かず海外のみ」が1.6%だった。
「旅行には行かない」は65.3%で、半数以上が不実施という結果となった。
年代間の差は限定的で、主要な傾向は一致していた。

※本アンケートでの「旅行」とは外泊を伴う国内外での移動全般を指し、帰省や親族訪問を含む。日帰りは含まない。

この冬の旅行計画

旅行に行かない理由は「旅行費用の負担が大きい」が多く、主な理由では34.8%と突出している

旅行に行かない理由は、「旅行費用の負担が大きい(交通費・宿泊費など)」が46.3%、「人混みを避けたい」が31.7%で、旅行に対するネガティブな理由が高い。
一方「自宅が快適(暖房・娯楽など)」というポジティブな理由は23.5%で、第3位であった。

また、主な理由(単一回答)では、「旅行費用の負担が大きい(交通費・宿泊費など)」が34.8%で突出している。2位以降は「自宅が快適(暖房・娯楽など)」「人混みを避けたい」「行きたい観光地がない」が続いた。
30代~50代の中年は「価格」、若年と高年では「行きたい観光地がない」がやや高い傾向。

旅行に行かない理由

冬の旅行の主目的では、「温泉・リラクゼーション」が最多――グルメ・テーマパークが続く

国内旅行に行くと回答した人の主目的では「温泉・リラクゼーション」がトップに。
「ご当地グルメ・名物」が13.5%、「テーマパーク・イベント」が13.0%と続き、「帰省・親族訪問」は9.4%だった。
「静かに過ごす(混雑回避)」と回答した人は7.3%で、人との接触や交流を避けて疲れを癒す目的で旅行に行くことが考えられる。

旅行の目的

旅行で重視するポイント:TOP3は「価格(55.6%)」「食の魅力(34.4%)」「アクセス(30.0%)」

旅行で重視するポイントで最も多いのは「価格(予算内)」55.6%で、旅行に行く人も行かない人も予算面を気にかけている人は多い。
次いで「食の魅力」が34.4%、「アクセスの良さ」が30.0%となった。
今回の調査目的である外国人観光客の増加と重視するポイントの関係ついては、「混雑の少なさ」は20%を超えていて重視度が高い。
しかし、「外国人観光客が少ない」は9.1%で、旅行計画時の重視度は低い。

旅行の重視点

訪日客増で「旅行計画に影響あり」約56%※―行き先変更・時期の平日化が上位

外国人観光客による旅行の影響を回答した人は、55.9%。※
内訳では、行き先を主要地から外す/マイナー地域へ切り替える、混雑回避のため時期をずらす(平日・閑散期)が上位になった。

※「影響はない」が排他のため、「影響はない」以外を選択した割合

外国人観光客による旅行の影響

「行きたいが行かなくなった先」約4割※――最多は京都府(25.4%)、東京都・北海道が続く

「訪日客増により、行きたいが行かなくなった先がある」を回答した人は39.1%。※
挙がった行き先では、京都府が25.4%で最多、次いで東京都、北海道など主要観光地・大都市圏が続いた。
一方、カテゴリでは「温泉地」「神社・仏閣」の割合は相対的に低めだった。
自由回答の具体例では、温泉地は「箱根」「城崎」、その他では「鎌倉」「金沢」などが挙がった。

※「該当なし」が排他のため、「該当なし」以外を選択した割合

訪日客増により、行きたいが行かなくなった先

理想の冬:在宅が上位――「家で家族と」24.7%、「家でひとり」23.0%/温泉は20.7%

理想の冬の過ごし方は、「家で家族とゆっくり過ごす」が24.7%、「家でひとりでゆっくり過ごす」が23.0%と続き、
外出せずに家で過ごしたいと回答した人が多い結果となった。
また「温泉でゆっくり過ごす」は20.7%と多い反面、イベントや旅行に行くなどのアクティブな過ごし方は少なくなっている。

理想の冬の過ごし方

株式会社マーケティングセンター調べ