価格以外で選ばれる商品になるには?豆腐の食べ比べ調査で見えたトライアル施策の可能性

食品・飲料メーカーのマーケティング担当者の方は、日々自社の商品カテゴリーと向き合う中で、このような課題を感じることがあるのではないかと思います。
「品質や味にこだわっても、なかなか消費者に伝わらない」
「競合ブランドとの違いが理解されず、価格で商品を選ばれてしまう」
コモディティ化が進んでいるカテゴリーでは、消費者はブランド間の違いを意識しなくなり、結果として価格競争が激化しやすくなります。メーカーが価格競争を脱却するためには、製品を差別化し、その優位性を消費者に認識してもらうことが重要ですが、そのためにはどのような施策が効果的なのでしょうか。
今回は例として、「豆腐」カテゴリーにおいてコモディティ化の実態をアンケートで確認し、それを乗り越えるための施策について考えてみたいと思います。
【豆腐についての実態調査 調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の男女
調査期間:2026年4月13日~4月15日
有効回収数:500名
目次
豆腐を食べる頻度
設問1
あなたは普段自宅で「豆腐」をどのくらいの頻度で食べますか。

豆腐を食べる頻度を質問したところ、全体の50%が「週に1日以上」豆腐を食べると回答しました。
どのような料理で豆腐を食べているか
設問2
あなたは普段、どのような料理で「豆腐」を食べていますか。あてはまるものをすべてお答えください。(複数回答)

普段豆腐を「週に5日以上」~「それ以下」の頻度で食べる人にその食べ方を質問したところ、「冷奴」が70%で最も高く、次に「豆腐のみそ汁」が61%、3番目が「麻婆豆腐」で60%となりました。
豆腐を買う際に重視すること
設問3
あなたは「豆腐」を購入する際、どのような点を重視して商品を選んでいますか。

豆腐を買う際の重視点について質問したところ、「価格」が62%で最も高くなっていました。次いで「味」が49%、3番目が「種類(絹・木綿など)」で42%でした。
豆腐についての実態調査 まとめ
アンケートの結果から、豆腐はブランドよりも価格を重視して購入する割合が高く、コモディティ化が起きている傾向が見られました。しかし、「味」を重視する人も49%と約半数存在しています。つまり、消費者が味に興味がないわけではなく、「商品ごとの味や品質の違いが消費者に十分伝わっておらず、結果として価格で選ばれている」のではないかと考えられます。
では、消費者は実際に豆腐を食べ比べた際、味の違いを認識できるのでしょうか。
普段豆腐を冷奴で食べていて、購入時に「メーカー名・ブランド名」を重視しない5名の方に、2種類の豆腐を食べ比べてもらい、感想を聞いてみました。
【豆腐の食べ比べ調査 調査概要】
スーパーで販売されているメーカーの異なる2種類の絹ごし豆腐(P、Q)を、パッケージや商品名、価格等を隠した状態で試食し、以下の質問項目について対面形式で回答してもらいました。
- それぞれの単独評価(5段階)と評価理由
- 食べ比べての比較評価(5段階)と評価理由
- 商品ごとの違いをどの程度感じたか
<回答者プロフィール>

それぞれの味の感想・評価

PとQの味の評価理由の回答を見ると、全体的に「大豆の味の濃さ」と「食感の固さ」についての感想が多く見られました。どちらかというとQの方が大豆の味が濃く、食感が固めだと回答した人が多かったです。
比較評価・商品ごとの違いをどの程度感じたか

比較評価では5名中3名が「ややPの方が好き」と回答しました。評価理由の回答を見ると、「Pの方が舌触りが良い」と回答した人が2名いました。
商品ごとの違いについては、5名中4名が商品ごとに違いを感じたと回答しており、中には「今後はPも買ってもいいかも」という感想も見られました。また、Dさんは当初「ブランドにこだわりはない」と述べていましたが、食べ比べを経て「普段食べているものは自分の好みに合っていた」と認識する結果となりました。
価格以外で選ばれる商品になるためのトライアル施策の重要性
今回の食べ比べ調査の結果では、普段ブランドにこだわりを持っていない消費者であっても、実際に実食すれば大豆の味の濃さや食感の違いを知覚できることが確認できました。
商品ごとの特徴や強みがパッケージから伝わりにくいカテゴリーにおいては、自社の価値を理解してもらうために、まずは「実際に試食・トライアルさせる施策」が有効であると考えられます。一度違いを実感してもらえれば、価格以外の指標で選んでもらえる可能性が高まります。
実店舗でのサンプリングと調査を組み合わせた「MRSサンプリング・レビュー」
しかし、実際にトライアルを促すためにサンプリングなどを実施しようとすると、予算もかかり、ノウハウがないとハードルが高いという課題があります。
当社では、サンプリングと調査を組み合わせた店舗送客型ホームユーステスト「MRSサンプリング・レビュー」というサービスを展開しています。
特長1:実店舗でのトライアル購買ができる
協力者自身に対象商品を周辺の店舗で購入してもらうため、実際の購買体験に極めて近い形で商品のトライアルをしてもらうことが可能です。
特長2:率直な「生の声」が得られる
商品を使用した直後にアンケートを実施し、全体評価や満足点・不満点、味やパッケージの部分評価など、商品改良・開発に活かしやすいフレッシュな意見を得ることができます。
以下のダウンロードボタンよりサービスの詳細をご覧いただけます。ぜひご覧ください。
(digmar編集部)