写真で観察!自宅の掃除機の保管場所や保管方法についての実態を調査してみた

掃除機は多くの家庭に普及している家電ですが、その保管方法は人によってさまざまです。押入れに片付ける人もいれば、すぐ使えるようにリビングの片隅に置いておく人もいるかと思われます。
今回は、118名の方に「自宅の掃除機を保管している様子」を撮影した写真を送っていただき、その置き場所や置き方を観察する簡易的なフォトエスノグラフィー(写真観察調査)を実施しました。1人1枚の写真を観察するという方法ですが、そこから掃除機の保管方法に関する特徴や疑問点などを抽出していきます。
フォトエスノグラフィーについての詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。
参考:フォトエスノグラフィー(Photo Ethnography)とはどのような内容か?
【調査概要】
調査手法:webアンケート上で写真をアップロード
調査対象:20~69歳の男女(インターネットモニター)
調査期間:2025年2月12日~2月28日
サンプル数:118名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
目次
キャニスター型掃除機 写真から見て取れる保管の特徴①

- キャニスター型掃除機は押入れやクローゼットなどに入れて保管している人が多く見られた。
- ホースを掃除機から外して保管している人と、ホースを付けたままの状態で保管している人がそれぞれいた。
- 掃除機だけで収納せず、掃除用具や衣装ケースなど他の家庭用品も一緒に収納している人が多かった。
- キャスターが付いているためか、押入れの手前側など比較的すぐに取り出せる位置に収納されていた。
キャニスター型掃除機 写真から見て取れる保管の特徴②

- 押入れやクローゼットなどに収納せず部屋に出して保管している人も、収納している人とほとんど同じ数見られた。
- 保管場所はリビングや和室など、居室の隅に置いている人が多い。
- スタンドのようなものを使用して保管している人もいた。
スティック型掃除機 写真から見て取れる保管の特徴①

- スティック型掃除機は、押入れやクローゼットに入れずに、リビングや和室などの居室の隅などにそのまま置いている人が多かった。
- スタンドを使用して掃除機を保管している人が多かった。
- 掃除機の付属品としてスタンドが付いているものも見られたが、付属品のスタンドが無いものについては、別売りのスタンドを使用している人も見られた。
- スタンドから掃除機を充電するタイプのものは、コンセントの近くにスタンドを置いている人が多かった。
スティック型掃除機 写真から見て取れる保管の特徴②

- 充電スタンドが無い掃除機の中には、スタンド等を使用せず、壁に立てかけて置いている人も見られ、その場合は直接コンセントから充電していた。
- スタンドを使わない場合、狭いスペースに置くことができるため、冷蔵庫と壁の隙間や部屋のデッドスペースに収納している人が多く見られた。
掃除機の保管方法における写真観察の見解
キャニスター型は、掃除機を押入れやクローゼットに収納する人と、居室に出した状態で置いている人が見られました。
キャニスター型は充電しながら保管する必要がないため、邪魔にならないよう収納する人が多いかと思います。しかしながら、居室にそのまま置いている人は、本体が大きいため片付けるのが面倒に感じている、収納スペースが無いなどの理由で収納していないと考えられます。
スティック型については、リビングや和室などの部屋の中に置かれている人が多く見られました。スティック型はホースも無く、細長いデザインで場所を取らないため、居室に置いていても気にならないのかもしれません。
ただ、スティック型でスタンドを使用せず保管しているものを見ると、コンセントとの位置によってはコードが目立っており、見栄えがあまり良くないと感じるものもありました。
スタンドを使用している人は、コードを目立たせなくして、部屋に馴染むようにする目的で使用しているのではないかと思われます。
まとめ
今回は、1人1枚ずつ送ってもらった写真から掃除機の保管方法の実態を観察する、簡易的なフォトエスノグラフィー調査を実施しました。
このような方法でも、掃除機の保管方法について細かな特徴を視覚的に把握することができるため、手軽に観察調査を実施する手法としては有効です。
しかし、それだけでは「なぜスティック型掃除を保管する際にスタンドを使用していないのか」や「掃除機を居室に置いていることについてどう感じているのか」といった、状況の深掘りやユーザーの考え(インサイト)を把握することはできません。その場合は、インタビュー調査やアンケート調査を併せて実施することで、より詳細に実態を把握することができ、より価値あるリサーチとなります。
もしご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
(digmar編集部)