自由回答が約2.5倍に増加!AIでアンケートの回答を深掘りする『SaGLO』の実力とは?【自主調査で徹底検証】

「アンケートで自由回答の質問を入れたら、『特になし』『なんとなく良い』『美味しくなさそう』といった数文字の回答ばかりで、結局分析やその後のアクションに使えなかった…」
アンケート調査を実施する中で、そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
WEB調査では、回答者が「手短に終わらせたい」という心理から、表面的な感想で思考を止めてしまいがちです。
当社では、こうした浅くなりがちな自由回答の課題を突破するために、AIがリアルタイムに対象者の回答を深掘り(プロービング)する新サービス「SaGLO(サグロ)」を開発しました。
本記事では、「SaGLO(サグロ)」のAIプロービングは、アンケートの自由回答にどのような効果があるのかについて、実際の自主調査で得られた検証結果を使って解説します。

記事内容の要約
- Webアンケートの自由回答は回答のあいまいさや文字数の少ない回答が多くなりがちで、活用が難しい。
- SaGLOはアンケートの自由回答に対し、AIがリアルタイムに追加質問を行い、回答の深掘りをすることが可能。
- 実際の調査検証では、AIプロービングを利用することで1回答あたりの文字数が従来の約2.5倍に増加。
- 回答ボリュームの増加だけでなく、購買のボトルネック特定や隠れた本音の抽出など、マーケティングに活用できる質の高いインサイトを得ることが可能。
アンケートの自由回答(OA)でよく見られる「浅い回答」とAIプロービングの必要性
アンケートの自由回答でよく見られるのが、以下のような回答です。
- 「美味しくなさそう。」(なぜ?どこを見てそう思った?)
- 「おしゃれ。」(どの部分?具体的にどのように感じた?)
- 「コスパがいい。」(何と比べてそう思った?どこにコスパの良さを感じた?)
これらの回答は、定性データとしての価値が低く、具体的なインサイトを得ることができません。この課題を解決するために開発されたのが、生成AIによる自由回答深掘りシステム「SaGLO」です。SaGLOは、回答内容に応じてAIが追加の質問を行い、回答の奥にある本音や具体的な理由を引き出します。
AIプロービング「あり vs なし」で自由回答にどのような差が出るのか
今回は、「あるスナック菓子のパッケージが白黒になった場合、消費者はどう感じるか」というテーマ(※以前実施した自主調査「白黒パッケージに関するアンケート」)において、SaGLO(AIプロービングあり)と従来のアンケート(AIプロービングなし)で、自由回答の量や質にどのような差が出るのかを検証しました。
【調査概要】
<SaGLO版>
・調査手法:インターネットリサーチ
・調査対象:20~69歳の男女
・調査期間:2026年7月24日~7月24日
・有効回収数:112名
・調査主体:株式会社マーケティング・リサーチ・サービス
<従来アンケート>
・調査手法:インターネットリサーチ
・調査対象:20~69歳の男女
・調査期間:2026年7月3日~7月6日
・有効回収数:550名
・調査主体:株式会社マーケティング・リサーチ・サービス
参考記事:白黒パッケージへの変更の効果は?消費者の声と購買への影響を調査|白黒パッケージについてのアンケート
検証結果:AIプロービングありでは、1回答あたりの文字数が約2.5倍に増加!
SaGLOと従来のアンケートの回答結果を比較したところ、まず違いが出たのは「回答のボリューム(文字数)」です。

- AIプロービング非使用(SaGLOなし): 平均 19.8文字 / 1回答
- AIプロービング使用(SaGLOあり): 平均 49.2文字 / 1回答
AIが回答者のテキストを確認し、そこに含まれる「複数の要素」を識別して、個別に深掘りを行ったため、文字数が約2.5倍に増加したと考えられます。
SaGLOでは、チャット形式のアンケート画面で、以下のような流れで対象者の自由回答の深掘りをおこないます。
AIプロービングによる対話・深掘り実例

[初期回答]「店頭で目立つとは思ったが、購買意欲は湧かないと感じました。」

AIの深掘り1(理由の1つ目:店頭で目立つ理由)
「店頭で目立つ」と感じたのは、どのようなことからですか?

「他に陳列されている商品が、カラフルだったから。
お菓子のパッケージに一般的に使用されているような、赤・白・青・緑など」

AIの深掘り2(理由の2つ目:購買意欲が湧かない理由)
「購買意欲は湧かない」と感じたのは、どのようなことからですか?

「購入しても楽しみが湧かない。食べたり、家族や友人が喜ぶ様子など」
[深掘り後の獲得インサイト]
「視認性の高さ(カラフルな他社商品の中で白黒が目立つ)」と「購買意欲の低さ(パッケージから家族や友人と食べるワクワク感が想像できない)」という、2つの異なる重要な視点を1人の回答者から具体的に抽出できました。

量だけではない!AIプロービングが引き出す回答の質
単に文字数が増えただけではありません。最初の回答は同じでも、「SaGLOなし」と「SaGLOあり」では、最終的に得られるインサイトの質が変わります。マーケティング実務に直結する4つの視点で比較しました。
① ボトルネックの特定(なぜ買わないのか?の解明)
| 初期回答(共通) | SaGLOなし (ここで終了) | SaGLOあり (深掘りによって得られたインサイト) |
|---|---|---|
| 美味しくなさそう | 美味しくなさそう | 前面のカラー写真がなくなったから (※全体の印象ではなく『前面のシズル写真』が購買意欲を削ぐ直接原因だと特定) |
| 食欲が出ない | 食欲が出ない | パッケージを見て中身の想像ができなかったから(食べたり家族・友人が喜ぶイメージが湧かない) (※食欲減退が『店頭での買い控え』というボトルネックに直結している事実を把握) |
② 本音とインサイトの抽出(裏にある本当の理由)
| 初期回答(共通) | SaGLOなし (ここで終了) | SaGLOあり (深掘りによって得られたインサイト) |
|---|---|---|
| 無駄がない | 無駄がない | その分内容量を増やしてほしい (※単なるエコ意識ではなく『ステルス値上げへの不満・実質増量への強い期待』が本音だとわかる) |
| 企業努力がうかがえる | 企業努力がうかがえる | パッケージの変更なら値上げよりいい (※消費者が求める企業努力とは『環境配慮』以上に『価格維持(値上げ回避)』だと判明) |
③ リスクや誤解の早期発見(想定外の受け止められ方)
| 初期回答(共通) | SaGLOなし (ここで終了) | SaGLOあり (深掘りによって得られたインサイト) |
|---|---|---|
| 安くなるから | 安くなるから | (印刷代が浮いた分)お菓子が安くなる (※白黒化=コスト削減=『値下げされるはず』という消費者の誤った期待を事前に察知) |
| 味がいっしょなので気にしない | 味がいっしょなので気にしない | (そもそも)欲しい商品ではないから (※『許容・肯定』ではなく、『ターゲット外(無関心)』によるスルーだと見抜ける) |
④ 新たな体験価値・利用シーンの発掘
| 初期回答(共通) | SaGLOなし (ここで終了) | SaGLOあり (深掘りによって得られたインサイト) |
|---|---|---|
| シンプルでデザインが良い | シンプルでデザインが良い | (大人向けの)落ち着いた飲食シーン (※白黒デザインが『夜や大人の落ち着いた利用シーン』にマッチするという新しい販路の可能性) |
SaGLO機能紹介①:調査が終われば、AIが即座に分析レポートを生成!
SaGLOを使った調査は、データ回収後すぐにAIによる分析レポートとして確認が可能です。「設問別分析レポート」や「選択肢別分析レポート」など、100文字〜1000文字程度のサマリが自動生成されるため、膨大な定性データを読み込む手間が省け、効率よくマーケティングの意思決定に活用できます。
①設問別分析レポート(3パターン:100文字程度、300文字程度、500文字程度)

②選択肢別分析レポート(2パターン:100文字程度、300文字程度)

SaGLO機能紹介②:データクレンジングの手間を大幅削減!「不適切回答」の自動排除
従来のWEB調査では、「あああ」や「か」といった無意味な文字入力や、質問の意図に沿わない回答(例:「とても買いたい」の理由に「買いたくない」と答えるなど)が一定数混入し、集計時のデータクレンジングに多大な手間がかかっていました。
SaGLOでは、AIが入力内容をリアルタイムに判定し、明らかな不正回答や誹謗中傷は受け付けない仕様になっています。質問の答えになっていない場合はAIが再度入力を促し、3回連続で不正回答となった場合は強制終了となるため、クレンジング不要でそのまま分析に使える高品質な定性データのみを収集できます。
SaGLOはこんな調査に最適です
SaGLOは、自由回答がカギを握るさまざまな調査で効果を発揮します。
- 新商品コンセプトテスト:「なんとなく好き/嫌い」の理由を深掘りし、受容・拒絶の真のボトルネックを発見
- 顧客満足度(CS)調査:「少し不満」の背景にある具体的な改善点(UXや接客サービスなど)を特定
- 従業員満足度(ES)調査:表層的で取り繕った回答になりやすい社内アンケートで、悩みや不満点などを深掘り
- ブランドイメージ調査:抽象的な印象ワードの奥にある「具体的な体験談・エピソード」を抽出
まとめ:まずはお気軽にご相談を!
社内向けの調査、自社の顧客向けのアンケート、モニター会員向けの調査など、リサーチで「自由回答の質を高めて課題解決に役立てたい」とお考えの担当者様は、ぜひ以下のリンクから詳細をご確認ください。
サービスサイト:https://service.mrs.co.jp/saglo
資料ダウンロード:https://mrs.smktg.jp/public/application/add/1121
(digmar編集部)