「食物繊維入り」や「推しのパッケージ」のふりかけを買いたい人は○○%|ふりかけについてのアンケート

社会人の昼食は、外食やコンビニ弁当、テイクアウトなど多様な選択肢がありますが、お弁当を持参する人も少なくありません。またその際に、ご飯のお供として「ふりかけ」を付けるのが定番だと思います。
ところで、ふりかけは各社のラインナップが「梅」や「さけ」など似通った定番の味が中心で、パッケージも落ち着いた和風デザインが多く、どこかバリエーションに乏しい印象があります。子供向けにはキャラクターや遊び心のある商品が見られる一方で、大人向けにはそうした遊びがあまりないように感じます。では、味やパッケージに遊び心を取り入れた“大人向けのふりかけ”には、どの程度のニーズがあるのでしょうか。
そこで今回は、20代から50代の社会人を対象に、平日の昼食事情とお弁当用のふりかけに関してアンケートを実施しました。
【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ
調査対象:20~59歳の社会人男女(インターネットモニター)
調査期間:2025年9月10日~9月12日
有効回収数:585名
調査主体:弊社(株式会社マーケティング・リサーチ・サービス)
目次
平日の昼食をどのように食べているか
設問1
あなたは普段、平日の昼食をどのように食べていますか。あてはまるものを全てお答えください。(複数回答)

平日の昼食事情について質問したところ、「自宅からお弁当を持参して食べる」が47%で最も高く、2番目が「コンビニ、スーパー、お弁当屋で購入して食べる」で42%となっていました。

男女別に比較したところ、女性は「自宅からお弁当を持参して食べる」割合がやや高くなっていました。一方、男性は「コンビニ、スーパー、お弁当屋で購入して食べる」、「飲食店で食べる」、「飲食店でテイクアウトして食べる」割合が高かったです。
平日にお弁当を持参する頻度
設問2
あなたは普段どのくらいの頻度で、自宅からお弁当を持参していますか。

自宅からお弁当を持参して食べている人に、その頻度について質問したところ、47%が「週に5日以上」お弁当を持参すると回答していました。
お弁当を持参する際に「ふりかけ」を付けるか
設問3
お弁当を持参する際、お弁当に「ふりかけ」を付ける(もしくはかけていく)ことはありますか。

お弁当を持参する際にふりかけを付ける、またはご飯にかけていくことがあるか質問したところ、「毎回ふりかけを付ける(かけていく)」を回答した割合は38%となっていました。

男女別で比較したところ、女性の方が「毎回ふりかけを付ける(かけていく)」割合は高かったです。
普段使用している「ふりかけ」の満足度
設問4
あなたは、現在お弁当を持参する際に使っているふりかけについて、どの程度満足していますか。

お弁当にふりかけを付ける人に、普段使用しているふりかけの満足度を質問したところ、「満足している」~「やや満足している」の割合は84%でした。
普段使用している「ふりかけ」の不満点
設問5
あなたが現在使っている「ふりかけ」について、不満に感じている点を全てお答えください。

普段使用しているふりかけに「あまり満足していない」~「満足していない」人に、不満点について質問したところ、「味のバリエーションが少ない」が12人で最も多くなっていました。
買いたいと思う「ふりかけ」アイデア評価
設問6
以下の「ふりかけ」の商品について、あなたはどの程度買いたいと思いますか。

ふりかけの商品アイデアについて、どの程度買いたいを5段階で評価してもらいました。
「買いたい」~「やや買いたい」の割合が最も高かったのは「食物繊維入りのふりかけ」で57%でした。2番目が「化学調味料無添加のオーガニックふりかけ」で50%、3番目が「醤油ラーメン味や家系ラーメン味などのラーメンふりかけ」で46%となりました。
また、「推しがパッケージにデザインされているふりかけ」については「買いたい」と回答した割合が22%で、「食物繊維入りのふりかけ」に次いで高くなっていました。

男女別で比較したところ、「推しがデザインされているふりかけ」、「占いつきふりかけ」、「女性向けキャラクターのふりかけ」については女性の方が高くなっていました。
一方、「ラーメンふりかけ」、「リラックスできる香りがするパッケージのふりかけ」、「激辛ふりかけ」については男性の方が高かったです。
まとめ
平日に昼食をどのように食べているかの質問では、お弁当を持参する割合が最も高く、約半数は「週に5日以上」お弁当を持参すると回答していました。
男女別では、女性の方がお弁当を持参する割合がやや高い結果となりました。
また、お弁当を持参する際に毎回ふりかけを付ける人は4割で、こちらも女性の方がやや高い傾向にありました。
ふりかけのアイデア評価では、「食物繊維入り」や「化学調味料無添加」などの健康志向の商品が全体的に高評価でした。加えて、女性は「推しのパッケージ」「占いつき」「キャラクターのパッケージ」などデザイン性や遊び心のあるアイデアを評価する傾向があり、男性は「ラーメンふりかけ」や「激辛ふりかけ」など味のバリエーションに関するアイデアを支持する傾向が見られました。
以上の結果から、新しい「ふりかけ」のアイデアについて、女性には「エンターテインメント性のあるパッケージデザイン」、男性には「これまでにないフレーバー(変わり種の味)」にニーズがある結果となりました。
ただし、今回の調査は一文の商品アイデアを評価してもらうにとどまっており、具体的な商品コンセプトやその評価理由の深掘りまでは行っていません。
それでも、このような簡易調査から今後の商品開発に向けたアイデアの手がかりを得ることはできます。得られた情報をもとに、より具体的な商品案やコンセプトを設計し、ターゲット層ごとの反応や評価理由を調査することで、ニーズを明確にし、精度の高い商品開発につなげていくことが可能となります。
(digmar編集部)